海外旅行のeSIM

eSIMを使えば、物理SIMカードを買ったり差し替えたりせずに海外でモバイルデータを利用でき、国際旅行の通信がかなり簡単になります。デジタルのモバイルプロファイルをインストールし、どの回線でデータ通信するかを選び、通話やメッセージが必要なら元のSIMを有効にしたまま使うこともできます。便利なのは確かですが、通信品質、データ上限、現地電話番号の有無は商品によって大きく異なります。対応状況は到着後ではなく出発前に確認してください。

1. まず端末がeSIMに対応しているか確認する

最近のスマートフォンの多くはeSIMに対応していますが、モデル、販売地域、通信会社によって制限が異なる場合があります。技術的にeSIM対応でも、自国の通信会社によってSIMロックされていることがあります。購入前に端末設定とロック状況を確認してください。デュアルSIM機能を使う場合は、保存できるプロファイル数と同時に有効にできる回線数も確認しましょう。

2. 旅行用eSIMはデータ通信専用が多い

国際旅行向けeSIMプランの多くはモバイルデータのみを提供します。地図、メッセージアプリ、メール、インターネット通話には十分ですが、通常の音声通話やSMSに使える現地電話番号が付かないことがあります。レストラン、配達サービス、銀行、現地の連絡先が国内番号を必要とする場合は、現地通信会社のeSIMや物理SIMのほうが便利です。

3. 通信範囲は提携ネットワーク次第

eSIM事業者自身が携帯電話網を運営しているとは限らず、一つ以上の現地通信会社の回線を再販売していることがあります。特に大都市を離れる予定なら、目的地でどのネットワークを利用するプランか確認してください。安くて「無制限」に見えるプランでも、速度制御が強かったり地方のカバー範囲が弱ければ価値は下がります。

4. 「無制限」の意味を確認する

無制限プランでも、フェアユースポリシー、一日ごとの高速通信上限、一定量使用後の速度低下がある場合があります。ほかのプランでは、決められた日数に対して一定量の高速データを販売します。ノートPCのテザリング、動画アップロード、リモートワークを予定しているなら条件をよく読んでください。普通のナビゲーションやメッセージ中心なら、控えめな容量でも十分な場合があります。

5. 可能なら出発前にインストールする

安定したWi-FiがあるうちにeSIMをインストールすれば、有効化の問題を解決する時間があります。インストール時点で有効期間が始まるプランもあれば、目的地のネットワークに初めて接続した時点から始まるものもあります。事業者の有効化ルールに従い、再度必要になった場合に備えてQRコードや設定情報をアクセスできる場所に保存してください。

6. 元のSIMで誤ってローミングしないようにする

普段の電話番号を有効にしておけばSMS受信には便利ですが、スマートフォンが誤ってその回線でモバイルデータ通信やローミング通話を行うことがあります。旅行用eSIMをデータ回線に設定し、意図的に必要でない限り元のSIMのデータローミングを無効にしてください。Wi-Fi通話や留守番電話の動作で料金が発生しないかも確認しましょう。

7. 現地SIMのほうが良い場合もある

長期滞在、大容量通信、国内料金が安い国では、現地通信会社から直接購入したほうが安く、現地番号と高速通信も得られることがあります。代わりに登録や設定の手間が増えます。旅行用eSIMは利便性で優れ、現地プランは価格と地域内の機能で優れることが多いです。

8. オフラインのバックアップを持つ

ホテルの場所、搭乗券、交通予約にアクセスする唯一の手段をモバイル通信にしないでください。地図をダウンロードし、重要な住所を保存し、主要書類をオフラインでも見られるようにしておきましょう。eSIMが登録できなかったり現地ネットワークが停止したりしても、こうしたバックアップがあれば通信トラブルは旅行上の緊急事態ではなく小さな不便で済みます。

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